タイトルは某S社のオマージュです。みなさんご存じの通り、私は自転車が大好きです。そしてみなさんご存じの通り、私の自転車は速いです。そのせいでみなさん私が速いのかと大層疑問に思われることでしょう。私もそう思います。
さて、今回は九十九里トライアスロンにて非常に興味深い(??)データが取れました。TTバイクでいったいどれくらい変わるのか、ただDHバーをつけるのとどれくらい変わるのかを(結果的に)検証したものとなっています。
比較方法と予測精度
今回ミドルに出場した選手の中でタイムが近い菅家さん(31期)、パワーが近かった(重要事項)東海大OB紺野(はいそこ私がOBじゃないとか言わない) 全員パワメをつけていてペダル式なので精度はばっちりです。乗降車ラインを基準にしてEdgeを動かします。全員Edge 530以上なのでこれも安心ですね。
区間を6つに分けて計測します。向かい風となる序盤、横風が吹き荒れる中盤、爆速巡行できる折り返しまでの帰りを2回ずつ測定してパワーとスピードを比較しました。ちなみに区間はStrava様で気合で手動計測したので100m前後の測定誤差があるかもしれませんがご愛嬌ということでお願いします。
余談ですがパワーレシオも調べようと思ったら全員体重が68,69kgだったのでレシオについて考える必要が一ミリたりともありませんでした。楽でいいですね。
https://www.strava.com/activities/9997688830/overview
https://www.strava.com/activities/9997696054/overview
https://www.strava.com/activities/9997685429/overview
STARVAにおけるデータソース。
第1測定区間:向かい風
10kmほどひたすら直進行軍する区間。あまりの進まなさに憤慨でした。特に2周回目はデータでもわかるように明らかに風の影響を受けています。
第2測定区間:横風
往復して大体16kmくらいの区間。スペシャのサイトによるとUCI規格外のSHIVは横風影響を受けにくいそうです。ほんとかよ・・・・ということでこの区間を横風検証区間として調べます。
第3測定区間:追い風
あれだけ進まない向かい風だったのですから追い風による加速は尋常ではありません。実は自分にはとてつもない才能があるのではないかと思えるほど高速巡行できましたね。TTバイクではあまり取り上げられないのでどんなもんなんだろうということで検証です。
検証結果
結果をまとめたファイルはここに置いておきます。結論から言うとTTってすごいなぁですね。全体を通してみると菅家さんとは1分差とは言え32W差を埋めてくれるわけです。+7Wとは言え10分得しています。これは僕が速いというよりバイクが速いですね。いったいどこでこんなに差がついたのか。より詳しく見てみましょう。
ポイント1:追い風ではTTもロードも同じ
追い風1の紺野との区間比較をするとほぼ同じワットでほぼ同じ時速でした。考えてみれば当然かもしれませんが、ここまでぴったり同じだと考えさせられるものがあります。やはり向かい風、横風でこそ真価が発揮されることを見せましょう。
ポイント2:横風状況で20Wくらいは楽できる
菅家さんとの差を見ると2周回目がほぼ同じ速さで28W差。1周回目は結構速度差が出てるので上振れを見積もって20Wくらいは横風で楽できているのではないでしょうか。検定は時間があればやっておきます。
ポイント3:向かい風では35W楽して自分のほうが速い
これすごいですね。菅家さんと35W差でその挙句に自分のほうが速いのは想像以上でした。大体同じワットで巡行した紺野より2~3km/h速いです。余談ですが、菅家さんと紺野を比較すると+40Wしてようやく1.4km/h速くなる結果を見るといかに当時の気候がやばかったか分かります。
まとめ
重要なのはエンジン・・・とはよく言ったものです。私もそれを信じて死ぬほどちぎられてボコボコにされましたし。1年生の時はウォームアップで菅家さんにちぎられました。そうしてある程度はマシになったのですが、この結果を鑑みると揺らぐものがあります。TTバイクって本当に平地を速く巡行するためのツールなんだなと思い知りました。メーカーの企業努力を感じるレースでした。逆に言えば死ぬ気の練習は数十万の機材差を上回るわけですから、練習は大事です。もっともコスパの良いレベルアップです。