32期の稲垣尚です。

まずは近況報告から。

なんと今週火曜日、1年生が1人、マネージャーとして入部しました!!!

とうとう念願の後輩を迎えたあいかな&なっちゃんの嬉しそうなこと!!!

そして、あんまり話してなかった1年生!!!(かわいい笑 たくさん話して仲良くなってね~!!)

僕もマネージャーの後輩が入るのは、とっても嬉しいです。

さて、マネージャーと言えば、いろいろあって、僕はこの11月からマネージャーを始めました。しかも選手を引退するのではなく、選手とマネを兼任することにしました

慣れないことは多いですが、選手の皆さんの協力、そして、隣でいろいろ教えてくれる同期マネあいかな&なっちゃん、陰で(きっとハラハラしながら)見守ってくれている先輩マネの桃さんの支えがあって、頑張れてます。いつも本当にありがとう。

この2か月間マネージャーをやってみて、いろんなことを考えました。一言で言うとこれです。

マネージャーって難しい。うん。

マネージャーを一言で言うなら、「」です。それはもう、いろんな意味で。

仕事が楽しいが故に終わりがないという意味での沼もそうですし、「私のやってるマネージャーって何?」みたいなことを考え出すとキリがないという意味での「沼」もそうです。

マネージャーって、なんでこんなに難しいんだろう?

それはきっと、積み上げてきたものがはっきりとした形で残らないからだと思います。

選手は試合に出れば自分の実力が測れますが、マネージャーはそうはいかない。自分の手応えと、選手からの反応くらいしか、判断材料がないんですね。だから、本気で向き合おうとしたら、常に「今日の私、ちゃんとできてる?」って考え続けることになってしまいます。

「マネージャーについて考え出すとキリがない」と言われますが、それは本気で向き合っている証拠ではないでしょうか。だから、「私は何をこんなに悩んでいるんだろう…?」と病むのではなくて、「そうやって悩むのがマネージャーの仕事だよね!うん、私、仕事してるわ!!!」と割り切ってもいいかもしれません。いや、この際そうします(笑)

既に引退した先輩方のことを思い返すと、はっきりした形ではないけれど、いや、はっきりした形ではないからこそ、ものすごく大事な何かを残してくれたように思います。そんな気がします。それが何かを見つけること、そしてそれを今度は僕(たち)が届けること。これが、僕たちに残された宿題です。

マネージャーのモチベーションって何?

これ、あんまり考えたことなかったです。いざ訊かれると、一言じゃ言えないものですね。

でも、普段何を思いながらマネージャーやってるの?と訊かれれば、それは、自分が選手としてマネージャーに何を望んでいたか、何が嬉しかったかを思い出すとわかるような気がします。

今までマネさんたちは、選手が期待することを、いや…それ以上のことをやってくれていました。「私たちちゃんとここにいるよ!みんなが頑張ってるのちゃんと見てるよ!こっちも頑張ってるよ!」ってメッセージを送ってくれていました。そうやって、僕たち選手の背中を押してくれました。

「ちゃんと見てくれてるんだな」と思うと、なんて言うんだろう、安心しますよね。今思えば、選手の役に立ちたいというより、選手の力になりたいって気持ちが強かったんじゃないかな、と。

僕の目指す姿もそれに近いです。でもそれだけなら、僕である必要はない。両方経験した自分にしかできないことが、きっとある。そんな思いから、マネージャーになっても、選手は引退しないと決めました。

その思いがどれほどみんなの力になれるのかはわかりません。僕は「周りの期待に応えたい」という気持ちが人一倍強いようで、その気持ちが独り歩きすると、空回りして、逆にみんなに迷惑をかけてしまうこともあります。

でも、そこまで気負ってしまうほどに、みんなの練習やレースでの姿は、キラキラ輝いていて、心動かされます。頭で考える前に身体が動いてしまうんです。楽しいんだけど、ちょっとしんどい(笑)うまくリラックスしてやるにはどうしたらいいんでしょうか。これも宿題ですね。

いろいろ心の内を明かしましたが、僕も僕なりに試行錯誤して、自分のスタイルを作り上げていきます。温かく見守っていただけると嬉しいです。

僕の目標ですか?それは、、、内緒です。

もちろん、迷いや不安はあります。前例がない試みだからこそ、余計に。

でも、そんな気持ちは誰もが抱えているものなのかもしれません。マネージャーは難しい。悩んでるのは、きっと僕だけじゃないはず。

だからなのか、先輩や同期の2人と話して、その人の心の揺れや迷いを知ると、驚くと同時に、どこか安心する気持ちがあります。

マネージャーの先輩方の姿を思い浮かべるたびに、凄いなぁ、カッコいいなぁって思うんですが、それはきっと、その人が何でもできるからカッコいいのではなくて、その人なりに迷って、悩んで、失敗して、自分なりのスタンスを築いてきたからカッコいいんです。

唯一絶対の正解なんてない。答えは自分で探す。それだったら、僕にもできる気がする。

新しい道を自分で、いや、大好きな仲間たちと一緒に切り拓きに行くのは、ワクワクします。不安だけど、楽しみ。

そんな複雑な気持ちを抱えながら、僕は今、見えない背中を追いかけています。

その先にある、誰も見たことのない新しい景色を、この目で見たい。

新しい仲間を迎えて、走り出します。

僕たちにとっての未来と、先輩にとっての過去が、もう一度出会って、「今」という時間を作り出す、その時を待ち侘びて。

物語は、まだ始まったばかりです。