はじめに

失礼します!Team Jの、そして理工学部の、そして自分と同じくチャリンコ大好きの先輩、大久保さんから引き継ぎました、37期の新本航平です。今年度、Team Jの一員になりました、☆期待の新星☆といったところでしょうか。

このブログを書くことを軽い気持ちで名乗り出てしまいましたが、トライアスロンのことをまだ大して何も知らない1年生の僕がここで何を書くべきなのかを迷いました。

僕は教訓的なことを書く立場にはないので、威勢のいい1年生らしく、OBの皆さん含めたTeam Jの皆さんに僕のことを知ってもらうために元気に自分語りをしていきたいと思います!

自己紹介

簡単に自己紹介させていただきます。

物心ついた時から小6まで、サッカーをしてばかりの少年でした。その後、中学受験を経て駒場東邦とかいう中高一貫の男子校に入りました。この学校はどこに行っても男の臭いがモワッと充満していましたが、とても楽しかったです。陸上部中長距離班の一員として六年間過ごし、普通の人よりちょっとだけ足が速い人間になりました。そして大学受験を経て、慶應大学の理工学部に流れ着きました。

僕の人柄を表すと

・つまんないことを言って場の温度を少し下げる時の神津さん、

・いじられるのが大好きで、自分のことをカッコいいとニヤニヤと誇らしげに語っている時の前田さん、

・授業に出席し、課題を提出することに対して、『厳しいっしょ。無理っしょ。』と『厳しい』の使い方が逆メンズコーチみたいな時の迫さん、

・周りから見ると完全に自分の世界を持っていて、自由気ままに生きている感じの滝本さん、

の4人の先輩方を煮詰めた感じです。笑

見た目がチャラく、初対面の人には必ずといっていいほど、二枚目男を志すナルシストだと思われがちですが、実際のところは根っからの三枚目役側の男であり、周りの人に僕のことを目で見てもらい、耳で聞いてもらい、そして鼻で笑っていただきたいと思って生きて参りました。

チャリへの憧れ

前述の通り、僕は少し見た目がチャラいので、大学生になったら「どしたん話聞こか」と街中の女性に話を聞くようになりそうな雰囲気が出てしまっていました。しかし僕は話を聞く気はありませんでした。日本一女性の話を聞くのが上手い男は僕が憧れているカッコいい男ではありません。

昔から大学生になったら中高の時よりももっとスポーツを頑張ろうと思っていました。しかし、陸上競技のみのスポーツを続ける気はありませんでした。なぜなら僕にはやりたいことがあったからです。

それは『自転車競技がやりたい。』

お金がなかったので、高校生までにロードバイクを手に入れることはできませんでしたが、ガキの頃から使ってたクロスバイクで遠くまで自転車を漕ぐことは僕の日常でした。時には1日中かけて200キロ漕いだこともありました。そして自転車競技を知ることになり、自分もロードバイクに乗って競争したいという思いが強くなっていきました。

トライアスロンをやろうか、自転車競技をやろうか。

大学生になる前からこの2択でした。

自分を縛り付けるトラウマ

ですが。
自分には一つ、昔から心に引っかかっていることがありました。

それは『泳ぐことへのトラウマ』

小学校3年生くらいまでは普通に泳げてました。しかし小学校4年生のときから、突如泳げなくなりました。水の中に入ると呼吸困難になり、溺れそうになるようになってしまいました。理由はよくわかりません。それから僕は50mを冷静に泳ぐことすら厳しい状態のまま、中高はなるべく水泳に関わらず生きてきました。

トライアスロンという挑戦

このまま水を怖がる人生は嫌だ。
これは小学生の時からずっと、自分の中でとてつもなく強い思いでした。

先ほど、トライアスロンか自転車競技の2択だったと言いましたが、それは自分にそう言い聞かせていただけであって、自分の心の奥では選ばなくてはならない答えは完全に出ていました。

水に立ち向かわないという選択肢はない。

泳ぐことは自分が絶対に乗り越えなきゃならない壁だと分かっていました。

そんな感情の中、4月2日からトライアスロン部の練習に参加させていただきました。自転車競技部の新歓には一度も行きませんでした。一度でも説明を聞きに行ってたら、自転車競技部に入っていたと思います。ただそれで入ってしまったら、それは自転車競技部に入りたかったから自転車競技部に入ったのではなく、泳ぐことから逃げたいから、自転車競技部に入ったことになってしまう。もっとかっこよくなりたい。男らしくなりたい。筋を通す男になりたい。服装だのネックレスだの髪型だの髪色だの、そんなことばかりにこだわり、芯からかっこよくなることから避ける人間になることは僕が理想としている男の生き様ではありません。僕にとってトライアスロン部に入ったことは、自転車という夢への挑戦であり、水という大きな壁への挑戦であり、自らの目指すカッコいい男になるための挑戦なんです。

(※ここで述べたのはあくまで僕の人生の価値観であって他の誰かの人生はカッコ悪いとかそういうことを言いたいわけではないし、そんなことは全く思っていません。)

(※文章を読んで察していると思いますが、僕は考え方が昭和な面があります。根性論とか大好きです。でも全ての物事にこんな考え方をしているわけではなく、自分がやり切ると決めたことに対して、そして自分に対してのみにこういう考え方なのであって、他人にたいして「あいつは根性が足りない」とかそういうことは一切思いません。)

関カレを終えて

6月終わりに東日本インカレに出場しました。水を怖がる人間が1500mを泳ぐ。40分以内に泳ぎきらなければ足切りにかかり、自転車に乗ることも走ることもできない。

6月は毎日区民プールに行きました。区民プールに何円払ったかわかりません。

そして本番。トライアスロンが始まる時、それはスイムが始まる時。すでに過呼吸でした。最初の250mはろくに泳げませんでした。犬かきと変わらない泳ぎでした。それでも諦めるわけにはいかなかった。ここで諦めることは自転車に乗りたいという夢を途絶えさせ、水への敗北を認め、一ヶ月スイムの練習をした自分を裏切ることを意味するわけですから。

気付いたらレースが終わっていました。レースを終えた時、カッコいい男になるための挑戦が始まりました。

おわりに

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。そして僕の競技生活に関わって頂いてる方々、本当にありがとうございます。中高時代の陸上部の先輩、後輩なんかも含めて感謝しかありません。

来年は必ずインカレに出場します。 

以上

次に書いてくれるのは、関カレで37期の中で唯一この僕を下した、期待の新人スイマー石黒くんです。

↑左が新本、右が石黒
著者

井上碧

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